写真でNFTを始めてみたい
どんな写真が売れてるの?
という疑問にお答えします。
「Doge(ドージ)」の名で有名なかぼすちゃんの写真をNFT化してオークションに出品したところ、4億円以上で落札されたというニュースが話題になりました。
「話題のNFTを始めたい!」「絵は苦手だけど写真なら・・・」と思った方に向けて、この記事では人気の写真NFTコレクションと写真をNFT化して出品・販売する方法を紹介します。
今日からはじめられるのでぜひ実践してみてください。

・NFTアートとゲームを楽しむブロガー
・仮想通貨歴 3年 / NFT歴 2年
・保有NFT 400点以上(コレクションはこちら )
・実体験をもとに記事を執筆中
人気の写真NFTコレクション3選

写真のNFTといっても、風景・人物・乗り物などジャンルはさまざまです。
ここでは世界最大のNFTマーケットであるOpenSeaの写真カテゴリーから取引額が多く人気のNFTコレクションを3つご紹介します。
1.コンセプト写真「Where My Vans Go」

写真NFTの中でも取引額が大きく、コンセプトも優れているのが「Where My Vans Go」。
スニーカのVansを主役に3年かけて全米各地で撮られた写真です。
ただの風景ではなく高所からのアングルが特徴で、景色の美しさと恐怖が入り混じった不思議な感覚になります。
Vansの平凡さ×超高所という独自性が他の人には真似できない作品です。

118アイテムのうち100が売れていて、floor price(最低価格)が42ETH=約1,460万円とかなり高騰しています。
「Vansが次に行く場所はどこだろう」と続きが気になるのも、つぎの作品を待つファンが増える要素です。
独自性とストーリーが伝わるコンセプトで、写真としてもNFTとしても価値が大きく上がるとてもいい事例だと思います。
2.自撮り写真「Ghozali Everyday」

ネットニュースでも話題になった「Ghozali Everyday」は、インドネシアの大学生の自撮り写真NFTです。
卒業式の動画用に2017年から毎日撮り溜めた933枚をNFTとして販売すると合計で1億円以上のコレクション価値になりました。
販売直後は1枚1,000円前後だったのが、著名人にツイートされると2日間でfloor price(最低価格)が一時的に1枚0.9ETH=約33万円に。
その後に落ち着いたものの、いまでも1枚0.1ETH=約3.5万円と自撮り画像では考えられない値段がついています。

この学生が有名なのではなく、自撮り画像もおそらく価値はありません。
2017年から2021年まで毎日継続している希少性(かんたんに真似できない)と連続性(変化や続きが気になる)、真顔というシュールさに、著名人によるバズの相乗効果で価値が最大化された事例です。
プロでなくてもアイデア・工夫・行動次第で写真に価値が生まれることを教えてくれます。
3.風景写真「1000 Miles Out」

うつくしい風景写真が目を引くのは「1000 Miles Out」というコレクションです。
さきに紹介した2つと違って、一般的な’写真’はこれを想像する人が多いと思います。
プロのカメラマンが撮影したであろう風景写真は、floor price(最低価格)が1枚1ETH=約35万円、総額で約13ETH=約450万円が取引されています。

舞台はモーリシャスの島々で、失礼ながらフリー素材にありそうな印象も。
ただこのコレクションの人気の理由はその経緯です。
2020年3月にニューヨークを出発した2人のカメラマンがコロナの影響で帰国できず、10日の封鎖予定がついには6ヶ月もモーリシャスに滞在することになります。
その間に好きになったモーリシャスの島や人を、愛情たっぷりに撮影したのがこのコレクションです。
予定通りに帰国していたら出会えなかった景色や人たちをカメラに収めて、NFTとして世界中に届けられたのは不幸中の幸いかもしれません。
4.日本で写真NFTといえば「rkrkrk Collection」

日本人クリエイターで写真NFTなら「rkrkrk Collection」が圧倒的です。
日本の風景や観光地、何気ない生活の一コマを写真NFTとして出品されています。
floor price(最低価格)が1枚1.9ETH=約70万円、総額で約37.3ETH=約1,300万円が取引されています。
驚くべきはアイテムが15個のみでこの大きな取引額までコレクションが育っている点です。

日本の景色なので誰もが見たことがあるはず。
ただRKさんの写真は画角や色づかいが情緒的で、その世界観に引き込まれてしまいます。
ひとつずつの作品に意思があり何かを伝えたがっているように見えるのが不思議です。
日本の美しさがNFTによって世界中の人に届くことがうれしく感じますし、ここまで魅力的に切り取られた景色を見るとやっぱりコレクターとしては「この作品がほしい!」と心が動くコレクションです。
クリエイターのRKさんはツイッターでも発信されているので、ぜひチェックしてください。
≫ RKさんのTwitterプロフィール
人気の写真NFTに共通するのは、独自性・ストーリーだと思います。写真を見て、想像や思い出が膨らむことがコレクターに「所有したい!」と思わせる価値なのでは?と考えました。
写真をNFT化して出品・販売する方法

写真NFTがすべて高額になるとは限りませんが、誰でも写真をNFT化することはできます。
ただNFTをはじめる前にすこし準備が必要です。
用意するのは、イーサリアム/ETH・イーサリアム/ETHを購入する取引所の口座・ウォレット・NFTマーケットへの登録。
をおすすめします。
写真をNFT化して出品・販売する流れをまとめると以下。
ひとつずつの作業は意外とかんたんで所要時間は2時間くらいです。
Step1:ビットフライヤーでイーサリアムを購入
- 口座開設
- 日本円を入金
- イーサリアムを購入
Step2:MetaMaskでウォレットを作成
Step3:OpenSeaとMetaMaskを連携
Step4:MetaMaskにイーサリアムを送金
Step5:NFTを出品 / 購入 / 転売
仮想通貨・NFTの初心者でもわかりやすいようにすべての手順を画面キャプチャ付きで説明しています。
スマホだけでも始められるので参考にしてください。
NFTのメインはイラストで写真はまだライバルが少ないです。
せっかく興味をもったなら、ぜひ挑戦してみましょう。
NFTは転売/再販でもロイヤリティがもらえる

これは特に写真を仕事にしている方への朗報です。
プロや副業カメラマンの悩みは、収入が上がりにくかったり安定しないことだと聞きます。
無断利用や盗作も写真の価値が上がりにくい一因かもしれません。
写真をNFT化して出品すれば、販売の対象が依頼者から世界に広がります。
またNFTは二次流通(転売/再販)でもロイヤリティを受け取れる仕組みがあります。
作品がいろんな人の手に渡るたびに報酬が入る、クリエイターにやさしくて革新的な技術です。
ブロックチェーンの技術で盗作や無断利用を防止できたり、二次収益も期待できたりと、カメラマンがNFTを始める意味は大きいのではないでしょうか。
まとめ

この記事では人気の写真NFTコレクションと写真をNFT化して出品・販売する方法をご紹介しました。
プロのカメラマンも、趣味やプライベートで写真を撮る方も、自分の作品を世界中の人に届けることができます。
とくにプロの方にとって継続的なロイヤリティは活動意欲の源泉にもなるはずです。
ご紹介したコレクションをヒントに独自性・ストーリーの工夫をこらして、ぜひNFTを始めてみてください。