NFTの転売方法が知りたい
売るときにガス代はかかる?
という疑問にお答えします。
NFTは転売時にも価格の一部がロイヤリティ(報酬)としてクリエイターに支払われます。
*ロイヤリティはクリエイターが出品時に設定
流通させることでクリエイターへの支援にもなるのはNFTの魅力の一つです。
この記事ではOpenSeaでNFTを転売する方法とガス代を画面キャプチャを使って解説します。
まず、NFTの転売には以下が必要です。
- イーサリアム/ETHの入ったウォレット
- OpenSeaのアカウント
- 転売するNFT
クリエイターでなくてもETH作品を初めて販売/転売(list)するときにガス代が必要です。
余裕をもってウォレットに0.05くらいあるといいです。
NFTを買うまでの手順はこちらを参考にしてください。
NFTの用語集

OpenSeaやNFT売買のときによく使われる用語と意味を最初に覚えておきましょう。
NFT/OpenSeaの用語集
・Mint(ミント):OpenSeaにアイテムをアップロードしてNFTを生成・作成すること
→ブロックチェーン上に書き込まれた状態、売買はできない
・List(リスト):OpenSea上での出品・販売すること、取扱開始というニュアンスが近い
・Buy Now:表示価格(固定価価)で購入する取引
・Auction:基本的には期間内に最高価格を提示した人が購入できる取引
・Offer:期間内にきた価格提示からオーナーが売りたい人を選ぶ取引
・一次流通:List後に初めて成立した取引
・二次流通:一次流通のオーナーが再販/転売して成立した取引
NFTの特徴の一つは再販による二次流通以降でもクリエイターに取引額の一部が還元されること。
*ロイヤリティはクリエイターが出品時に設定
NFTの取引はただの買い物ではなく、投資・支援の役割も果たせるのがNFTの醍醐味です。
OpenSeaでNFTを転売する方法

OpenSeaでNFTを転売する手順は以下。
OpenSeaでNFTを転売する手順
①ItemページでSellを選択
②販売方法と価格を設定
③MetaMaskで署名
*ETH作品の初回List時のみガス代が発生
④出品完了
⑤購入されたら転売完了
2022年2月にCool Girls Collection by koniのETH作品を購入して転売/再販しました。
今回はこれを例として説明します。
①ItemページでSellを選択

②-a 固定価格と詳細を設定
TypeでFixed Priceの設定内容はこちら。
販売はいつでも中止(Cancel listing)できますがガス代が必要です。
▼Price(価格)とDuration(販売期間)を設定

▼More optionsを設定 – Sell as a bundle
他のNFTアイテムをセットにして販売したい場合のみ設定。

▼More optionsを設定 – Reserve for specific buyer
特定の人(ウォレットアドレス)にだけ購入を許可する場合のみ設定。ONにしてListingすると、対象者にアイテムと設定価格がメールで届く。

②-b オークション形式と詳細を設定
Timed Auctionの設定内容はこちら。
オークションはいつでも中止(Cancel)できますがガス代が必要です。
▼Method(オークション形式)を選択

▼Sell with highest bidderの場合は、Starting price(オークション開始価格)・Duration(販売期間)・Include reserve price(最低落札価格)を選択

オークションが始まるとInclude reserve priceを変更できないので注意しましょう。
▼Sell with declining priceの場合は、Starting price(オークション開始価格)・Duration(販売期間)・Ending price(最終価格)を設定

▼Feesを確認して「Complete listing」をクリック

③MetaMaskで署名
クリエイターでなくてもETH作品を初めて出品/転売(list)するときにガス代が必要です。
ETH作品の出品経験があるか、Polygon作品の出品であればガス代不要。
▼ガス代を見て「確認」をクリック

▼処理が開始

▼「署名」をクリック

④出品完了
▼「Your item is now listed for sale」で出品完了

▼販売中のItemページ

▼itemページ>Activityに出品(List)の履歴が残る

値下げしたい場合
▼Itemページで「Lower price」をクリック

▼値下げ後の価格を入力し「Set new price」をクリック

▼MetaMaskに署名

▼「Price successfully Lowered」で値下げが完了

▼値下げ後のItemページ

▼itemページ>Activityに値下げ(2回目のList)の履歴が残る

販売を停止したい場合
販売を停止(キャンセル)するにはガス代が必要なので、注意しましょう。
▼Itemページで「Cancel listing」をクリック

▼「Cancel listings」をクリック

▼ガス代を見て「確認」をクリック

処理が終わったら販売が停止されます。
⑤購入されたら転売完了
▼購入されるとメールが届く

▼Itemページ > Activityで購入者へTransferされたことを確認

ウォレットにOpenSeaの手数料とクリエイターへのロイヤリティが引かれた額のコインが増えていると思います。
これでNFTの転売は完了です。
新しくお気に入りのNFTを見つけましょう!
転売/販売価格の決め方
価格の決定権はオーナーにありますが、流動性や相場を把握して価格を決めるのは他の転売と同じです。
かんたんに決めるなら①と②を参考に、より高く売りたいなら③まで行うといいと思います。
*もちろん相場に関係なく好きに価格を設定するのもOKです
①Floor price

コレクションのFloor priceは「販売中の最低価格」を指します。
「Buy Now」で絞り込み「Price:Low to High」で並び替えて、価格の安い順に出品中(listing)のアイテムを見てみましょう。

Floor priceよりも低く(最安値で)出品すれば、多くの人に見られるので購入の可能性が上がります。
Floor priceはコレクションの人気指標でもあるので、Floor Priceの引き上げに貢献したければちょっと高めに設定しましょう。
②Activity > Sales

コレクションのActivityページを「Sales」で絞り込むと最新の取引履歴が表示されます。
価格帯がどの程度か、取引頻度(流動性)が高いか、をざっと確認するといいかと思います。
以下は考え方の一例です。
・販売中のアイテムはあるのに取引履歴が少ない
→Floor priceよりも低くする方が売れやすい?
・販売中のアイテムがあって取引履歴が多い
→流動性が高いので、Flooor price同等かそれ以上でも売れそう!
・販売中のアイテムが少なく取引履歴少ない
→オーナーはガチホ?、販売中の価格が高すぎる可能性も。Floor priceより少し低めで販売すると反応あり?
・販売中のアイテムがほぼなく、取引履歴が多い
→出したらすぐ売れる可能性大!強気の価格でもいいかも
③コレクション内でのレア度

一部のコレクションにはPropetyが設定されていてアイテムごとのレア度が異なります。
ここでは日本の代表的なジェネラティブNFTであるPixel Heroes Xを参考にします。
レア度と価格は連動することが多く、熱心なコレクターはレア度の高いアイテムを調べてから買います。
保有しているアイテムのPropetiesを見て、%が一番低い(レアな)項目をクリックしてみてください。

該当項目の中で同じ設定のアイテムを見ることができます。
このレア設定だと最低価格0.25ETHで販売中、他に5ETHと高額な出品が2点、その他は価格がついておらずオーナが現時点では手放す気がないようです。
Bat設定のアイテムが、0.25ETHより低く品されれば即売れる可能性はあります。
もしくは5ETHまででなくても強気の価格で短期出品して、いいねなどの反応をみても良さそうです。

PETSのレア度が低い「None」だと最低価格が0.019ETHとレア度が高いBatの1/10以下です。
どれだけBat設定が高価か分かります。
販売中の価格だけでなく、ItemページのActivityから取引履歴もみれるのでヒントにしてください。
まとめ

この記事ではOpenSeaでNFTを転売する方法とガス代を解説しました。
OpenSeaでNFTを転売する手順
①ItemページでSellを選択
②販売方法と価格を設定
③MetaMaskで署名
*ETH作品の初回List時のみガス代が発生
④出品完了
⑤購入されたら転売完了
お気に入りのNFTを手放すのは寂しいですが、クリエイターの支援にもなるならにオーナー冥利につきます。
すこしでも高い価格で販売してクリエイターやコレクションの評価につなげましょう。
またETH作品を初めて出品(転売含む)するときにガス代が必要なので、ある程度のETHをウォレットに。
NFTの売買が増えるなら手数料対策も抜かりなく行いましょう。
